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『無量寿経注釈叢書』出版事業

■001 ■2013.7.11

刊行祝賀会開催

 5月20日、渋成園にて、『無量寿経注釈叢書』刊行記念祝賀会が行われました。

多くの方々のご臨席を賜りました


祝辞・ご挨拶を頂戴いたしました

 発起人代表の水谷先生ご挨拶

序文

 浄土門とは、釈尊が「出生本懐」とされた妙法であり、『観無量寿経』に「是心作仏、是心是仏」と説かれるように、横超・円頓の教えである。また、衆生の機根を問わず、凡人・聖人とも行じ易く、しかも仏果に到る最も勝れた道である。

 『無量壽經』は、浄土法門の最も肝要な経典で、古来より大徳によって「釈尊が興世のために説かれた正説であり、最も勝れた不可思議な経典であり、十方の諸仏により称賛される真実の説法である。まさに時機相応の真実教であり、本経の念仏法門は、円満にして速やかに直ちに仏果に入る教えである。」と讃えられている。

 阿弥陀仏の覚られた「果」をもって、衆生の心の因が作られ、「果」があるからこそ、衆生の修行としての念仏が成り立つのである。ゆえに行ずれば即「果」につながるため、衆生の心こそが不可思議なのである。

 しかし、『無量壽經』には五種類の訳本があるがゆえに、この殊勝なる浄土宗の宝典は中国において千年もの間、学ぶものが少なく、塵を被ることになった。一方、日本をみれば、僧・慧隠が唐から帰国した折、宮中で『無量壽經』を進講して以降、競って世に弘められ、空前なる盛況がみられた。以降、歴代の注釈家を数多く輩出し、多くの疏や釈が著わされる様は、宝庫とも言えるほどであり、数多くの後学の徒がさらに深く研究したのである。

 この度、中西随功上人をはじめ、開林法師、劉国霞居士が発心し、日本に古来より伝わる『無量壽經』の注釈の諸著を網羅し、『無量壽經注釈叢書』を刊行する運びとなった。これは、古徳の心血結晶が報われ、今後研究や学習の参考及び根拠ともなる実に無量なる大功徳である。ご依頼により古讃を借り、序文を綴り、お祝いとさせていただいた。

西暦二〇一二年十月 八十六歳釈浄空 謹具